2016年 09月 09日
事件から半年が過ぎ、携帯を忘れたのです。 |
今年、2016年はこんな初日の出を(テレビでだが)見るところから始まり、
4年に一度しかない日本時間の2月29日には、最愛の男にやっと金色の像が手渡されたのです。
正直、素晴らしい一年になるのではないかと、思う日々でした。
特に、2月29日は、号泣して過呼吸っぽくなる程で、ここまでなる私ってちょっとどうなの?とかいうくらいだったし、その翌日などはご機嫌で仕事に行っていた私。
まさか、それから僅か1週間もしない内に、激動の日々に見舞われるとは思ってもいなかったのでした。
あれから半年。
ぶっちゃけて言えば、同居人が死にかけました。
大学病院のICUに辿り着いた時には、本当に、魂の灯火が今にも消えんとしていた…そんなレベルだったのです。
ICUからCCUというまぁ、新幹線で言えば、単なるグリーン車からグランクラスに移ったような感じでしょうかね。多分。
退院出来たのは黄金週間の最中でございます。
もう、命の心配をしなくてもいいんだね?!っていう状況には、退院するまでには全くならなかった。
「携帯は携帯して下さい!」
携帯電話普及以来何度そう言われたか、分からないくらいの私ですが、入院中の同居人からのメール、病院からの緊急連絡が何時何時あるかわからないってことで、本当に手から離せなくなりました。
毎朝出勤する際に、携帯をしつこいくらい確認していた私。
それが何を意味するかは、同居人が、本当にねぇ・・とたまに呟くくらいで。
今日、携帯を忘れたんです。
不安とかもすごかったのは事実なんですが。
数日前からやや薬の副作用が強めに出て、辛そうな同居人。
見ていて不安を煽る要素は多々あるのに、
忘れて出社してしまったんです。
そしてね。
帰宅したら、同居人、元気に栗を剥いて甘いもの作る作業に掛かってた。
目が活き活きしてて。昨日までの姿とだいぶ違っていました。
ちっとも大丈夫じゃないんだけどね。
皆さん、病気には治るものとそうでないものがあるのです。入院退院と経てきたひとに、何も考えることなく「治ったんだね!」とか「もう大丈夫!」とか言うのはやめようか、と、少なくとも私はそう学んだ。
そして、最近私を猫以外で最も慰めてくれたのは、
小林麻耶さんの台詞でした。
でもね、
こんな状況下で携帯を忘れた!とか思っていたものの、ふと今、思うのです。
心が、やっとほぐれてきたのかもって。
by disegno
| 2016-09-09 22:52
| ゆうゆう-愛すべき-