2009年 04月 08日
LA BETTOLA bis |
私の週末は、猫のコード噛み噛み対策だけに追われていたのではなく、目いっぱい素敵なものでした。
月一恒例の友人との逢瀬に、2週間前から予約して待ちに待った落合シェフの2号店、LA BETTOLA bisへ!!!da Ochiaiの方だと2か月前から予約しないとダメなうえに、そのチャンスは月に1日だったので、それと比べると、随分と予約の取りやすいbis。おかわり、という意味だそうだ。
本やらの前情報では、普通ならコース3皿を前菜・パスタ・メインと一種類ずつ選び…なのを、bisでは3皿とも前菜とかでもOK!とか聞いていたんだけど、実際はそうではなかった。
変わったのかしら。でも、メイン3皿とか食べられちゃうと、コストも全然変わってくるし…、経営と言うことを考えればちょっとそれって無茶な話かなと、今となっては思うものの、私はパスタを3皿食べる気でいたので、結構ショックだった(笑)。
でも、選択肢の広さといったら、感動もので、ランチでda Ochiaiに行った時にも相当悩んだけど、やっぱり3品コースだとその倍以上悩みます。多分3種すべて10品以上あったと思うから、どんだけ通ったってメニュー制覇!!なんてできなさそうな。定番の他の仕入れやら季節やらで変わるらしい別紙のメニューもあったから、私達はオーダを言い終えるまでにたぶん30分近く掛った。
私が選んだのはプロシュートとメロン、海老とバジルペーストのリングイネ、そしてメインに的鯛のムニエルポルチーニソース。
「パスタ大盛にできますか?」と聞いたところ、できるとのことだったけれど、軽く止められる。コース全体量も多めだし、大盛りとなるとパスタが倍になるということで、「気持ち多め、みたいなこともできますが」と。
そこで友人が「量どのくらいですか?」とさらに問うと、「通常がパスタ50gでその倍なので…、それに具も増えてさらにボリュームが…」とお姉さんが言うのに対して、私達二人で「100gなら全然大丈夫じゃない?」「だよねぇ」「デザートまで行くでしょ?」と納得しあって大盛に。
元々海老入りのバジルペーストはスパゲッティだったのだけど、単なるバジルペーストのメニューはリングイネであって、どっちにしようと悩んでいたら、パスタは選んでも良いとのことだったので、リングイネに変えてもらった。
で、まずプロシュートから。大きい生ハムを見るのは久しぶりだ…。本当にこのサイズのを見るのは、パルマに行った時以来かもしれないと、感激しながらメロンと一緒に唸りながら食べる。友人はわらさのカルパッチョを食べていた。もちろんうまそうだし、本人がじたばたしている。ところで、鰆なら知っているのですが、わらさってなんでしょう。どんな魚なんでしょう??
そしてパスタ。置かれた瞬間のバジルの濃厚な香り、実に濃い黄緑をしたペーストが、口ん中をじゅるっと言わせてくれます。でも、お互いの皿を見あいながら「大盛?」と首をかしげ…、隣をちらっと見て、「大盛だ」と納得して、そしてにんまり笑い合ってから口へ。
んまい!!!!私が作ったバジルペーストって何?!あんなにフレッシュバジル使ってるのに!!!とか分不相応なことを頭ん中で叫びながら結構あっと言う間に食べ終えました。
友人は車海老とカチョガバロチーズのトマトソースだったかな。ほんの少しだけおすそ分け。海老の風味が私のに比べて殻付きな分、かなり出ていました。初食べだったカチョガバロチーズはたぶんモッツァレラ的なライトな感じなんだね~。私の食べられるレベルのチーズだったと思われ。
そしてメインです。落合さんのコースでメインまでたどりつくのは初めてだし、私はそんなにメインに執着がないので、本当に悩んだものの、ポルチーニソースの文字にやられて、的鯛に。ポルチーニうめぇ~!!!的鯛も美味っ!!! はうあぁぁ~となりながら。友人はカツを食べていたんだけど、イタリアンなカツレツを全く知らなかった彼女は、うすーいカツを見て、かなり驚いていた。初めての食感だったらしく、とっても気に入っていたようで、あれこれ豪語して連れてきた私としては、ホッとひと安心。
最後にドルチェを。ドルチェまでいくなら是非落合さんのティラミスを食べてみたい。そう思って店に来たので私は迷わずティラミスを。友人はほとんど私のお願いでパンナコッタを(笑)。お互いに分け合って食べました。パンナコッタは、やっぱりエリオロカンダの方が私好み。というか、とにかくたぶん、あれ以上のパンナコッタにはこの先も出会わないと思うので、それは予想通り。あとは、ティラミスの底がビスケットみたいなやつじゃなかったのがちょっと残念だったけど、最後まで美味しく味わいました。
デザートは別で4000円のコースだよ。安い!
友人は毎週来たい!と相当気に入っていて、彼女は仕事で月に1,2度銀座で会議があるらしいから、それに合わせて予約を取ると燃えていた。二人でもまた来ようねと、何度も言い合って、とても幸せな時間でした。
さて、さんざん言われているしょっぱいという件についてはその通りで、腎炎の母には行ってはいけないと口添えしましたがね。イタリアで食べるイタリア料理って、こぞってこのくらいしょっぱいよ。
これがイタリア人より美味いイタリアンを作るとイタリア人に言わしめる落合さんたる所以なんでしょうかね、きっと。
by disegno
| 2009-04-08 22:31
| たべる-そと飯-