2016年 05月 04日
The Revenant –レヴェナント:蘇えりし者 |
日本時間2月29日、朝9時から、5時間に及ぶ生放送をテレビにかぶりつきながら、相当後半、ほとんど4時間30分後くらいまで結果はでないんだ、って分かっていながら、
私は、何度も繰り返し眼を湿らせ眉を潜ませながら、指が長くなったんじゃないかと思うほど、強く指を組み祈りを捧げ続けておりました。
ジュリアンムーアが、ディカプリオの名前を、レと発することが口の形で分かって耳にその音が届いた瞬間に、ごぉーーーーっという、なんだかよく分からない声を上げ、画面から顔を背け床に臥せ、
良かったね良かったねおめでとー!!と、本当に号泣し、吐きそうな過呼吸に近づく私に、リビングにいた同居人が部屋にきて、
私がごーごー喚きながら言った「良かったね、おめでとう」という言葉をくれながら、背中を擦ってくれました。
その4日後、同居人が入院してしまい、とんでもない現実を迎えた私は、あの背中を擦ってくれた手を失うのかと、かたかた震えておりました。
そういう日々を乗り越えて、
やっと!!
やっと、映画館に足を運ぶというね、これはさぁ、いろんな意味で前向きな行為です。
初日に行こうと思っていたのを、今の精神状態だと、無理かも…、そう思って止めたのでね。行こう、レオに合える。なんて幸せな時間なんだ。そういう気持ちになるわけですね。彼の映画に向かい合うということは。それを味わって良い、その条件が整うというのは、なんて嬉しいことなんでしょうね。
観に行く日の午前中に、同居人から退院の日が知らされたのでした。
映画は、過酷です。とにかくずっと。ストーリーとか、心情の動きとか、当然それなりにありますが、もう、ひたすら口に手を当てて、眉を顰めながら、痛っ・・とか、熱っ、とか、寒いよそれは…とかぶつくさ。
でも、上映時間のそうだなあ、80%くらい、レオがスクリーン一杯に映し出され、90%以上は、スクリーンにレオがいるのです。
アップになる度、鼻の形が好きなんだろうか。そうか、鼻なのか。とか思ったりして。
レオがあまりに辛い目に遭い続けるので、もう観ることはないでしょうが、本当に幸せな時間でございました。
by disegno
| 2016-05-04 22:20
| みる-鑑賞-