2010年 09月 04日
瞳の奥の秘密 |
殆ど1か月もサボってしまった……。元気です。
今日はフランス語のない久々の土曜日。いつもよりちょっとだけ朝寝坊して、昼の暑い中新宿まで出て、映画を観てきました。
瞳の奥の秘密。アルゼンチン映画で、今回のアカデミー賞外国語映画部門賞を受賞した作品。
宣伝を何度か見てますが、アルゼンチンで最も人気のある俳優と、主演の方の肩書があって、その度にアルゼンチン人は、マラドーナみたいなもっちゃりした髭のおじさんが好きなんだね!と、ひとりで納得してました(笑)。
でも、渋くてとっても素敵だったです。
映画は、引退した(多分日本で言うところの)捜査検事が、関わった事件を小説にしようと、1974年に起きた凄惨なレイプ殺人の事件当時の記憶を紐解きながら、事件被害者の遺族の感情や、当時の自分とその上司との関係を実に繊細に描いたもので、扱う話はとてもシリアスなのに、クスッと笑えるシーンが多々織り込まれていて、ラストまで、とても素晴らしく流れ切るものでした。
日本では有り得ない、今ならアルゼンチンだって有り得ないと思いたいような、権力側の都合とかに腹立たしく感じたり、考えさせられる部分もとても多くて、特に、(最愛の妻をレイプされ殺された)被害者の夫の科白は、本当に重くのしかかってきました。
同行した母はもう一回観ると言ってたけれど、それも納得できる、そんな映画。良い一日になりましたっ。
by disegno
| 2010-09-04 18:23
| みる-鑑賞-